4月になり暖かくなってきましたね。大雄鮨の近くを流れる利根川の少し上流には、利根大堰という堰があります。これは1964年の東京オリンピック前に東京都の水不足を懸念して、荒川に利根川の水を流すための堰として作られました。
暖かくなってくる4月を過ぎますと、この堰で作られた湖のような水上で、カヌー、水上スキー、ヨット、ウインドサーフィンなどの水上スポーツが盛んに行われています。
また、利根大堰の橫には魚が遡上する魚道があります。
この魚道の横にはのぞき窓があり、10月になるとこの利根川でも鮭が魚道を遡上しているところを見ることができます。利根川を遡上する鮭は、日本南限の鮭と一般的には呼ばれています。
お鮨屋なのでサケの話に移してみます。現在では、鮭のことをサーモンと呼んでノルウェー産のタイセイヨウサケが市場に出回っていますが、昔から食べられていたのはシロザケになります。北洋漁場が開拓されてきますとサクラマス(ピンクサーモン)、マスノスケ(キングサーモン)、ベニザケ、ギンザケなどが出回ってきた歴史があります。このサケには、寄生虫のアニサキスが存在するため、一旦凍らせてアニサキスを死滅させる必要があります。アニサキスで痛い目に遭った人に聞いてみると理由がわかります。凍らせて冷凍保存したサケの切り身をルイベといいますが、一度凍らせた切り身は凍らせていない切り身に対して味が落ちてしまいます。
大雄鮨のサーモンは、寄生虫のアニサキスがいないため凍らせる必要のないタイセイヨウサケ(ノルウェーサーモン)をご提供しています。お店に来られる子供達には、このサーモンは大人気です。お子様連れのお客様のご来店、是非お待ちしております。
店主